柳澤優芽選手(セイント・リオ大学)が1年目を振り返る

中学・高校時代はFC東京の育成チームでプレーし、その後アメリカに渡りフロリダ州の私立セイント・リオ大学へ留学している柳澤優芽選手。初めてのシーズンを終了し、今年一年のサッカーや学業、そして生活などについて振り返ってもらいました。さらに、今後アメリカ留学を目指す選手たちへのアドバイスなども語ってくれました。

 

--- 初めてのシーズンが終わったところで、感想を一言でまとめると?

楽しかったです。笑

--- 具体的に、どんなことが楽しかった?

色々と初めての経験が多かったんですけど、最初は不安な気持ちで入って、どうなるかなーというところからスタートして。やっぱり人間は苦労する状況になると、楽ではないですけどなんとかなるもので、終わってみれば充実したというか・・・。まあ充実したというのが一番ですね。

--- 「最初は不安だった」というのは、どんなことが?

言語のことが不安だったのと、あとはやっぱり、新しい人達の、誰も知らない中に入っていって。そこで馴染めるのかなとか、全てにおいてかなり不安なことばっかりでした。

 

--- 今年終わって、一番良かったことは?

一番良かったことは、怪我なく今シーズン通して試合に出れたので、最後の試合で怪我しちゃったんですけど、それ以外では何の問題もなく戦えたことです。今まで、高校生の時とか怪我が多かったんで、そこはやっぱり、一番嬉しかったというか。

--- そうだよね。無事、大怪我もなかったもんね。じゃあ、逆に一番大変だったと思ったことは?うまくいかなかったこととか。

コミュニケーションの部分は、最後の方は良くなりましたけど、最初はわかんらないことばっかりで、監督が何言ってるのかもわからなかったり、チームメートとコミュニケーションをとるのも慣れるまでは大変でしたね。

--- チームメートとのコミュニケーションとは、練習の時? 普段も含めて?

それは、練習も、日常生活も含め、全部ですね。

--- いつ頃から慣れてきた?

春はわりとずっと、最初の2ヶ月くらいは大変でしたけど、その後徐々に良くなってきたかなと思います。

--- 秋学期は?

秋は、寛大(春学期まで同じチームに所属していた日本人選手)がいなくなったこともあって、自分からどんどんコミュニケーションを取っていかなきゃいけないと思って、自分からも動くようになって、そこからは良くなったんじゃないかと思います。わからない時はわからないって言ったら、相手が言い換えたり言い直したりしてくれて、その辺を頭の中で切り替えられるようになった後は良くなったかなと。

--- いいね、自分で考えてしっかり色々動いて。では次は、自分が日本を離れて以来、自分の中で何か変わったと感じることはある?

メンタル的には良い意味で、少しタフになれたと思います。本当に、最初行った頃はメンタル結構苦しい時もあったんですけど、それ乗り越えた後は怖いものあまりなくなったような。

--- 初期の頃は何がきつかった?

初期はやっぱり、言葉が通じなかったりとか、新しい環境の中で自分が思っていることを伝えられなくて、萎縮しちゃうじゃないけど、そういうのがあったんで。それでさっきの話じゃないですけど、自分でなんとかしようと思って解決しようとしてからは、メンタル的にも成長できたかなと。後は家族だったり、自分を支えてくれている人たちのことを考えるようになったかな。

--- そうだね、近くにいないから余計に感じるかも。その他にフィジカルとか考え方とかに関しては?

僕はわりと自己主張するのが苦手なタイプというか、思ったことを口に出すタイプじゃなかったんですけど。アメリカの人達は自分の思っていることを伝えないことを嫌ったりするので。自分の考えをしっかり言葉に出したりとか、そういうことは日本にいた時よりするようになったかなと思います。

--- 全てアメリカ式が良いわけではないけど、アメリカではそういう風に振舞う必要があるからね。

まあサッカーでもそうですけど、自分の考えを言うところは、どういう風に思うんだって聞かれることもありますし、そこで。